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2011年10月21日 (金)

能 姨捨 を見に行く前に少しの予習をしたい 遅ればせながら

明日、山本順之先生の能、姨捨を拝見に行く予定です。

あまりにも何も知らないので
渡辺保『能ナビ』をちょっと読みました。

演劇を鑑賞するとき、
まっさらな状態で舞台に触れることは、
それはそれで大事な場合もあるでしょうが、
能については、それはあまり有効でないようです。
とくに初心者には・・

なぜなら、能は、ある昔の物語りがあって
その中で悲劇に見舞われた人が、
亡霊となって出てくることが多いからです。
どんな悲劇なのか、
なぜその人が亡霊になったのか、
なにを訴えたくてここに出てきたのか
を知らないと、感動することもできないからです。

この本の前書きとして「能との出会い」という部分があります。
そこに、台本の読み方が一番大切だと書かれています。
今後、トライしてみたいと思うのでメモしました。
それは、台本の読み方の手順です。

①台本を一度サラッと読む 日本名著全集『謡曲三百五十番集』など

②次に原作を読む 注釈やマンガなど、入り易いところからでよい

③もう一度台本を読む 今度は詳しい注釈がついている、岩波古典文学大系『謡曲集』や小学館新編日本古典文学全集『謡曲集』など

④原作を能の作者がどう変えたのかこだわって、どうして変えたのか考える

⑤台本を戯曲を読むつもりになって細部に分けて読む

そうすると、ドラマが頭にはいり、人物の動き、心持ちがわかるようになる。

・・と言うんですが、初心者にはかなりハードルが高そうです〜

歌舞伎はよく行くけれど、
能はほとんど行ったことがありません。

わたしには、賑やかな三味線や長唄がはいっているお芝居のほうが
親しみやすいっていう気持ちがあるもので。
庶民のものですしね。
武家の嗜みである能となると、敷居が高い感じがどうしもあって。

でも、山本先生の謡いや仕舞いを拝見したとき、

謡いは、
声の美しさはさることながら、
言葉の訴える力の奥深さに聞き惚れる感じがしました。
日本語ってなんて聞き応えがあるんだろうと感じ入ったのです。
ほとんど、謡いを聞いたのは初めてだったので、
何かわからないながら、素朴に魂に共鳴するものがあったんだと思います。

仕舞いは、
ごく短い中に、
稟とした形の美しさが寸分の乱れもなく凝縮されている感じがしました。
衣装でなく袴姿だから余計に
ストレートに伝わってくる飾りのそぎ落とされた決まり方でした。
日本の伝統芸能の美しさの粋がこの短い中に照らし出されていると思いました。

だから、よくわからないのに、こんどの公演を見に行くことにしました。

老いることの悲惨さ、
老人がどのようにして自分の安住の位置を発見することができるか、
を描いていて、
人間はやっぱり妄執を断ち切ろうとして断ち切れずに
生きているかぎり苦しむものなんだ。
それから逃れられる人は一人としていやしない。

生きている間に楽しいことはたくさんある。
楽しいことの数は人によって違う、平等なんかんじゃない。
だけど、ここにいる老女の霊も、
今は生きて月夜で宴を楽しむ都人も、
悠久の自然の時間の中では、たいして違った存在ではないのだ。

悲しみ恨み、もがき苦しむ人間の生は、そんなものだ。
苦しみに耐えかねて居もしない友をもとめる孤独の中にいるのは、
この老女の霊だけではない。
どの人間もそうしたものだ。

宵の秋風はそういう思いを起こさせ、
昔の秋をしみじみと恋しがらせる。
今ちょうど秋風が身にしむ時候だから想像しやすいかも。
悟ったと思ったり、
また妄執に落ちたり、
人間は生きているかぎりその間を行ったり来たりするのだろう。
生きながら姨捨山になった老女は
都人たちの目にはもう見えないけれど、
なにもそれは彼女だけがかわいそうなのではない。
形こそちがえ、すべての人が姨捨山になるってことなのだ。

この本で
「西欧の文化が全体をつねに見ようとするのに対して、日本の文化は細部を積み重ねることによって成り立っている」
というんです。
具体的にどういうことなのか、考えたいです。

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