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2011年12月 9日 (金)

歌舞伎思出話という本 昭和23年発行

穂積重遠『歌舞伎思出話』昭和23年発行

古本屋さんでずっと昔に買った本を読み返した。

なぜなら、つい先日、大森貝塚(墟)の碑を見た時、

その台石に刻まれた発起人の名前の中に、この人の名があったからだ。

民法学者だという著者が、

親の代からの芝居好きであることから著した本で、

古い時代の芝居好き一家の人たちの声が実感を伴って伝わってくる。  

初めて芝居を見たのが、明治24年5月!

(9代目)團十郎、市川権十郎、段四郎らが出ていた

「熊谷陣屋」だったらしい。  

「舞台生活80年」という章で言及している、

昭和3年に86歳で亡くなった尾上松助も、ぐうぜんに、最近縁があった。

池上本門寺の墓域を歩いていたときお墓に出くわしたのだ。

五重塔の麓ののどかな場所だった。

大向こうから

「大番頭」

と声がかかったものだそうで、聞いてみたかったと思う。

羽左衛門の与三郎も、この松助のこうもり安が

あげたり さげたり けしかけたり おさえたりしてこそ

一層光りかがやいたのだと聞くと、

見たかったなーとつくづく思う。

この松助は洋服を着たことがなかったとかどこかで読んだが、

穂積さんは、芝居の中で珍しい松助の背広姿を見ていた。

女優と一緒に出る喜劇で、自然なたくまざる滑稽を表していたらしい。

見物に気持ちよく

「へその宿がえをさせた」という。  

この本は昭和23年当時、定価二百円で、

わたしのには「基介蔵書」という蔵書印が押してある。

基介さんという人、どんな人だったか。

役者さんの代数を表す「今の」とか「先代」とかいう言葉も

現在からすると一代かあるいはそれ以上ずれているけど、

それもまた、芝居の脈々と受け継がれてきた感じが表れていて

感慨が深い。

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